KDH206V トヨタ ハイエース(以下ハイエース)のバッテリーは助手席の下側にあり、助手席シートをはね上げた状態で交換します。
バッテリーのサイズも大きなものが使われていて交換作業は力仕事になります。
KDH206V トヨタ ハイエースのバッテリー設置場所
ハイエースは、エンジンをフロントシート下に設置しています。
バッテリーもエンジンに関連した場所にあります。
助手席側シートを持ち上げる必要がある
ハイエースのバッテリーを交換する場合には、助手席側シートを持ち上げる必要があります。
結構重たいので、指などをケガしないように注意しましょう。
助手席側シート下の奥にバッテリーは設置されている
助手席側シートを持ち上げると、助手席下の奥の方にバッテリーが設置されています。
KDH206V トヨタ ハイエースのバッテリー交換方法
それでは、ハイエースのバッテリー交換方法について説明していきます。
バックアップ電源を取得する
KDH206V型のハイエースの場合は、年式や装備によって異なるリセット数になるのですが、
下記のようなリセットが必要になるケースがあります。
- パワーウィンドウのオート設定初期化
- ステアリングセンサーの初期化
- ドアロックの初期化
- パワースライドドアの初期化
筆者の経験では、バッテリーを長く外しておくことで、ECUがリセットされてしまい、再学習するまでバッテリー交換前と走行感触が変わってしまったというのが多くありました。
ハイエースのOBDⅡは、ブレーキペダルの上方です。
バックアップ電源を取得しておくことで、上記のようなリスクが少なくなることと、エンジンスターターやナビなどの再設定も不必要になります。
バッテリー固定用ステーを外す
ハイエースのバッテリー固定ステーは、片側に10㎜のナットが止まっています。
逆側は、引っかかって止まっているだけですので作業がしやすいです。
ハイエースのバッテリー設置場所は比較的狭く、さらに鉄で囲まれていたり、周りに色々な配線が通っています。
10㎜のディープソケットとラチェットで作業すると安心です。
バッテリーのマイナス端子を外す
通常であれば、10㎜のメガネレンチなどでマイナスターミナルを外せます。
ハイエースのマイナスターミナルは、10㎜です。しかしながら、10㎜のナット部分が腐食で回らないケースも多くあります。
こういったケースでは、上の緑矢印の12㎜の方を外してあげると良いでしょう。
ターミナルが腐食でひどくなってしまっているケースでは、交換する必要が出てきます。
ハイエースのターミナルは、特殊な形状です。
バッテリー交換する前にターミナルの状態を確認しておきましょう。
バッテリーのプラス端子を外す
バッテリーのプラス端子を外したら、バッテリーを持ち上げて取り出しましょう。
ここで注意してほしいのは、バッテリーの重さです。18㎏前後あります。
スペースの狭いところから持ち上げるので、落とさないように十分注意しましょう。
新しいバッテリーを載せて外した時と逆の手順で組み付ける
新しいバッテリーを設置して、逆の手順で取り付けてあげれば作業終了です。
KDH206V トヨタ ハイエースのバッテリー交換での注意点
ここでは、ハイエースのバッテリー交換の際の注意点などについて解説します。
ハイエースのバッテリーはショートさせやすい?
ハイエースのバッテリーのプラス線は、かなり太く取り回しがしづらい形状になっていて、プラスターミナルにメインハーネス以外のハーネスも分岐されています。
さらにスペースが狭くバッテリー設置も大変で、プラスターミナルなどでのショートに危険性が高いといえます。
こういったときに役に立つのが、軍手などによる絶縁です。
ハイエースのバッテリー交換で必要な工具
ハイエースのバッテリー交換で必要な工具は
- バックアップ電源取得ツール
- 10㎜のディープソケット+ラチェット
- 12㎜のソケット
- 10㎜のメガネ
- 軍手など絶縁できるもの
ハイエースにおすすめなバッテリー3選
排気量 | 車両 | エンジン | 仕様 | 充電制御車/IS/HV | バッテリー型式 | |
型式 | 型式 | 新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||
3000 | LDF-KDH206V | 1KD-FTV | ECT・MT・4WD | 85D26R | 85D26R×2 | |
3000 | LDF-KDH206V | 1KD-FTV | ECT・MT・4WD | 85D26R | 85D26R×2 |
※寒冷地仕様はバッテリーが2個搭載されています。
Panasonicカオス(N-125D26R)
■「みんから」でも殿堂入り。高い耐久性と信頼性、さらにオーディの音質向上にも貢献するコスパと性能が最高のバッテリー。整備士としてもおすすめ。
Tuflong PREMIUM PLUS(85D26R)
■エナジーウィズは旧日立化成が前身で、バッテリーメーカーとしての歴史は長く、国産車でも広く採用されている。耐久性にも定評がありブランドとしての知名度はGSユアサやフルカワに劣るものの製品の信頼性は高い。
ATLASBX ATLAS PREMIUM(95D26R)
■韓国のバッテリーシェアナンバーワン。高性能と低価格を実現しているが、商品の耐久性にバラつきがある?正規店のものを購入が無難。