カローラフィールダーHV(NKE165G)バッテリー適合表
前期型|2013年(H25)~2017年(H29)10月
年式
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車両型式
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エンジン型式
排気量 |
バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||
2013/8 ~2017/10 |
DAA-NKE165G |
1NZ-FXE 1500cc |
S34B20R | ← |

平成25年から平成29年10月までに販売された160系初期型フィールダーハイブリッドでは、補機バッテリーはS34B20Rが搭載されています。
S34B20R適合|おすすめ互換バッテリー
おすすめ度★★★★★
■S42B20Rと他メーカーよりも性能ランクが高く、価格も安い。「みんから」でも殿堂入り。高い耐久性と信頼性、さらにオーディの音質向上にも貢献するコスパと性能が最高のバッテリー。整備士としてもおすすめ。
おすすめ度★★★★☆
■国産バッテリーのリーディングカンパニーであるGSユアサがリリースした次世代のバッテリー。品質に個体差が少ないのも安心できる。
前期型|2017年(H29)10月~2020年(R2)9月
年式
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車両型式
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エンジン型式
排気量 |
バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||
2017/10 ~2020/9 |
DAA-NKE165G |
1NZ-FXE 1500cc |
LN0 | ← |

前期型の中でもマイナーチェンジを受けたモデルでは補機バッテリーがEN規格のLN0に変更されています。車検証やコーションラベルで車両型式を確認し、「6AA-NKE165G」なら後期型「DAA-NKE165G」なら前期型です。
前期型の場合はバッテリーの形状を確認しましょう。
後期型|2020年(R2)9月~
年式
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車両型式
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エンジン型式
排気量 |
バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||
2020/9 ~2022/8 |
6AA-NKE165G |
1NZ-FXE 1500cc |
LN0 | ← |
2022/8 |
6AA-NKE165G |
1NZ-FXE 1500cc |
LN0 | ← |

車検証で車両型式を確認して「6AA-NKE165G」と表記されているモデルは後期型で、搭載される補機バッテリーはすべてLN0です。
LN0|おすすめ互換バッテリー2選
ACDelco|エーシーデルコ
おすすめ度★★★★★
■トヨタディーラーでもACデルコのバッテリーはわりと使われている。ACデルコは密閉タイプのメンテナンスフリーに定評があるメーカー。耐久性もかなり高く意外に価格もリーズナブル。
ボッシュ
おすすめ度★★★★☆
■欧州規格のバッテリーに関してはボッシュが強い。ドイツ車をはじめ多くの欧州車に部品を供給してきただけにバッテリーに関しても信頼性は高く、密閉タイプのメンテナンスフリーにも定評がある。耐久性や性能も折り紙付きだが、意外にも価格もリーズナブル。
前期型と後期型の補機バッテリーの違い
フィールダーハイブリッドの前期には2種類のバッテリーが搭載されているので、車検証で年式を確認しておきましょう。
もっとも確実な方法は、実際にバッテリーを目視で確認するやり方で、バッテリーの形状と固定の方法で判別することができます。
固定方法でバッテリーの型式が区別できる
↓ 前期型は縦長のステーでバッテリーを固定しています
↓ 後期型のLN0はバッテリーの下側で固定しています
前期型はJIS規格、後期型は欧州規格
160系フィールダーファイブリッドは、プラットフォームを共用しているアクアと同じくマイナーチェンジ前後でJIS規格のバッテリー「34B20R」からEN規格の「LN0」へと変更されています。
どちらも交換方法は同じ
↓ 前期、後期ともにバッテリーの場所は右後席の下にあります
バッテリーの形状が違っていてもバッテリーの搭載位置は同じで、交換手順もまったく同じです。
160系フィールダーハイブリッドの補機バッテリー交換方法
交換に必要な工具など
メモリーバックアップツール
フィールダーハイブリッドの補機バッテリーは、コンピューターやカーナビなどに記憶している内容が消えないためのバックアップの役割もしています。
そのため、補機バッテリーを交換するまえにバックアップ用の電源を車両に接続しておく必要があります。
おすすめなバックアップの方法はOBD2のカプラーから電源を供給するやりかたで、簡単で確実なバックアップ方法です。
10mmレンチ
バッテリーのプラス端子をマイナス端子を緩めるために必要で、前期型ではバッテリーステーを外すためにも10mmレンチが必要です。
後期型では12mmのレンチが必要
唯一の違いはバッテリーの固定方法で、前期型はバッテリーステーが上にあり、後期型はバッテリーの下側を固定していることです。
↑ 後期型はバッテリーの下側をステーで固定しているため12mmのボルトを緩める必要があります。
あると便利な工具
前期型の場合、10mmのコンビネーションレンチさえあればバッテリー交換は可能ですがラチェットなどの早回し工具があると作業性が飛躍的に向上します。
首振りラチェットレンチ
10mmディープソケット
12mmディープソケット(後期型のみ)
内張り外し
バッテリーを覆っている後席のカバーを外すにはクリップを2箇所外す必要があり、内張り剥がしがあるとスムーズに取り外しができます。
交換前の準備
バックアップメモリーをセットする
↓ 後ろのドアを開けたままで作業をするのでバックアップメモリーが飛んでしまうことがあります。必ず先にルームランプを消しておきましょう。
交換手順
後席下のカバーを外す
↓ プッシュリベットを2ヶ所はずしたらカバーを前方向に引きだします
↓ カバーを外すと補機バッテリーが見えるようになります
↑ この画像ではバッテリーステーが下にあるので後期型と判断できます。
バッテリーステーを外す
↓ S34B20Rならバッテリーステーは縦長になっていて2ヶ所のナットを外すとステーが外れます。
↓ 後期型は欧州規格のバッテリーなのでステーも下側で固定しています
前期型も後期型もステーを外すことでは共通していますが、後期型は12ミリのボルトを緩める必要があります。
マイナス端子を外す
プラス端子を外す
ガス抜きホースを抜く
古いバッテリーを取り出す
↓ 補機バッテリーを取り外した状態
↑ このとき、メモリーバックアップが接続されているのでプラス端子を車体に触れさせないように注意します。
プラス端子を触れさせてしまうとバックアップツールの保護機能が働いて車体内でのショートは回避できますがバックアップは失敗してしまいます。
新しいバッテリーを取り付ける
プラス端子を接続する
取り外しと逆の手順でプラス端子を接続します
ガス抜きホースを差し込む
マイナス端子の奥にあるガスホースを忘れないように先に差し込んでおきます。
マイナス端子を接続する
マイナス端子を接続して固定します。
ステーを付けてバッテリーを固定する
バッテリー固定用のステーを取り付けますが前期型では上側のナットを締め付けすぎないようにします。
カバーを取り付ける
↓ 黒いカバーを取り付けて元の状態に組み上げます
バックアップメモリーを外す
バックアップツールを外しておきます
交換後に確認すること
ハイブリッドシステムを起動する
パワーウィンドウのオート機能などを確認する
パワーウィンドウが自動で開閉できる状態ならバックアップも成功しています。
できない場合はオート機能を学習させる必要があります。