60系ハリアー|バッテリー適合表
3ZR型 NAエンジン搭載車

3ZR型のエンジンを搭載したモデルではアイドルストップ車用バッテリーQ-55が新車登載されいます。
年式
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車両型式
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エンジン型式
排気量 |
仕様
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バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | ||||
2013/12 ~2020/6 |
DBA-ZSU60W |
3ZR-FAE2000cc |
2WD | Q-55 | ← |
2013/12 ~2020/6 |
DBA-ZSU65W |
3ZR-FAE2000cc |
4WD | Q-55 | ← |
Q-55適合|おすすめ互換バッテリー2選
パナソニック
おすすめ度★★★★★
■性能ランクはクラス最高の「105」をマークし、より安心感が増している。カオスシリーズは「みんから」でも殿堂入り。高い耐久性と信頼性、さらにオーディオの音質向上にも貢献するコスパと性能が最高のバッテリー。整備士としてもおすすめ。
ボッシュ
おすすめ度★★★★☆
■ドイツ車をはじめ多くの欧州車に部品を供給してきたBOSCH。バッテリーに関しても信頼性は高く、密閉タイプのメンテナンスフリーにも定評がある。耐久性や性能も折り紙付きだが、意外にも価格もリーズナブル。

市販バッテリーではQ-55よりも性能ランクが高いQ-85がほとんどですが、さらに性能ランクが高いものも選択できます。
より性能ランクが高いバッテリーを選ぶことでバッテリーあがりのリスクを下げることができます。
8AR型 ターボエンジン搭載車

8AR型エンジン(1998cc)を搭載したモデルではS-95が新車搭載されています。
年式
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車両型式
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エンジン型式
排気量 |
仕様
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バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | ||||
2017/6 ~2020/6 |
DBA-ASU60W |
8AR-FTS2000cc |
2WD | S-95 | ← |
2017/6 ~2020/6 |
DBA-ASU65W |
8AR-FTS2000cc |
4WD | S-95 | ← |
S-95適合|おすすめ互換バッテリー2選
パナソニック
おすすめ度★★★★★
■性能ランクは「115」とクラス最高。「みんから」でも殿堂入り。高い耐久性と信頼性、さらにオーディの音質向上にも貢献するコスパと性能が最高のバッテリー。整備士としてもおすすめ。
エーシーデルコ
おすすめ度★★★★☆
■トヨタディーラーでもよく勧められるのがACデルコ。ACデルコは密閉タイプのメンテナンスフリーに定評があるメーカー。耐久性もかなり高く意外に価格もリーズナブル。
60系ハリアー(ガソリン車)のバッテリー交換方法
バッテリー搭載位置

60系ハリアーガソリン車のバッテリーはエンジンルームの左側、左ヘッドライトの後ろ付近にあります。
ボンネットの開け方
ボンネットオープナーを引く
↓ 運転席からボンネットオープナーのレバーを手前に引きボンネットを浮かせます
ボンネットを開ける
車の前方にまわり浮いたボンネットの隙間に指を入れてロックを解除しながらボンネットを開けます
出典元 トヨタ公式サイト
ボンネットを固定する
ボンネットが開いたら固定用ロッドでボンネットを固定します
交換前に準備する道具など
10mmのレンチ
バッテリーを外すにはプラス端子とマイナス端子を固定しているナットを緩める必要があります。おすすめはコンビネーションレンチで、早回しと本締めの両方を一本の工具で行えます。
メモリーバックアップ用のツール
ボックスレンチセット
ラチェットハンドルやボックスレンチを個別に購入するよりもセット品を購入すると割安で購入できます。ふだんあまり使わない場合でも千円代で購入できるボックスレンチセットなら一回のバッテリー交換でもとが取れてしまいます。
バッテリーの交換手順
室内灯を消しておく
↓ ルームランプやラゲージルームの照明類を消しておかないとバックアップメモリーが飛んでしまうことがあるため作業前にすべて消灯しておきます。
バックアップメモリーをセットする
運転席あしもとにある外部診断機を接続するOBDカプラーにバックアップ電源を接続するやり方が簡単で確実です。
↑ ボンネットオープナーのレバーの左下側付近に見える白い台形のカプラーがOBDカプラーです。
↓ メモリーバックアップには専用のツールを使います。こちらもネットで安価に購入できます。
↓ このツールの場合はモバイルバッテリーを電源にします。スマートフォンが充電できるものなら使用できます。
↓ バックアップツールが接続し電源が接続できていることを確認しておきます。
バッテリーステーを外す
↓ バッテリーステーを外すにはステーのボルトを隠してしまっている黒いカバーを外す必要があります。
↑ 黒いクリップは指やマイナスドライバーなどで押し込むと引き出すことができます。
↑ 外したクリップは図のように引き出した状態にして再使用しますが樹脂製のパーツは熱や経年劣化で破損し再使用できなくなってしまっていることが多いです。
バッテリー交換作業まえに予め新しいクリップを用意しておくと安心ですが、後日に割れてしまったクリップだけを交換してもいいでしょう。
↑ 黒いクリップをすべて外していくとバッテリーステーのボルトにアクセスすることができます。
↓ バッテリーを固定しているステーの10mmナットを緩めます
↑ 完全にナットを取り外す必要はなくステーの下側のフックをくぐらせれば問題ありません
↓ もう一方のグリル付近のステーボルトを10mmのレンチではずします。
↓ バッテリーステーを取り外せたら次に端子を外していきます
マイナス端子を外す
↓ ショート防止のために必ずマイナス端子からはずしていきます
↑ 10mmのレンチなどでマイナス端子のナットを緩めます
プラス端子を外す
↓ マイナス端子がバッテリーから完全に離れていることを確認してからプラス端子をはずします
↑ プラス端子も10mmのナットで固定されています
バッテリーを交換する
↓ バッテリーを取り外した状態ではバッテリー下にあったトレーの位置を確認し正しい位置にあるか確認しておきます。
↓ バッテリーはかなり重量があるためしっかりと持ちゆっくりとセットします
バックアップ電源が接続されているのでプラス端子を車体に触れさせないように注意します。
万一、プラス端子を触れさせてしまうとバックアップツールの保護機能が働いて車体内でのショートは回避できますがバックアップは失敗してしまいます。
プラス端子を接続する
↓ 取り外しと逆の手順でプラス端子を接続します
↑ プラス端子を接続したら固定用の10mmナットも締めておきますが、端子が動かない程度の締付けトルクにしておきます。締め付けすぎると端子が変形してしまうことがあります。
マイナス端子を接続する
↓ マイナス端子を接続して固定します。
↑ 接続したマイナス端子の10mmナットを締め付けて固定します。
ステーを付けてバッテリーを固定する
↓ バッテリーの位置を確認してステーで固定していきます。
↑ 先にボルトを仮付けしておくとステーボルトの位置決めがやりやすくなります
バックアップメモリーを外す
バックアップツールを外しておきます
バッテリー交換後の確認や注意点など
エンジンを始動する
エンジンルームに工具を置き忘れていないかなど、最終確認を行い、問題なければエンジンを始動します
パワーウィンドウのオート機能などを確認する
パワーウィンドウが自動で開閉できる状態ならバックアップも成功しています。
できない場合はオート機能を学習させる必要があります。
充電積算リセットについて
60系ハリアーではバッテリーの充放電やバッテリー電圧をコンピューター(ECU)で監視しています。
バッテリーを新しいものに交換した場合、充放電のカウントをリセットする必要があり、このリセット作業を行わない場合、アイドルストップ機能が一時的に停止したままになります。
リセット作業には専用のOBD(オフボードテスター)が必要になり、有料ですがトヨタディーラーで依頼することができます。
また、一般整備工場でもOBD車検に対応している整備工場でもリセット作業を行うことができるので、バッテリーを交換したあとでできれば1ヶ月以内にはリセットをしておきましょう。
ただし、リセットを行わなかった場合のアイドルストップ機能が停止するタイミングはそれまでの充放電のカウント数によります。
リセットを行わないままで走行し続けた場合でも不具合はおきず、あくまでもアイドルストップ機能がいつかのタイミングで停止するだけです。