T32系エクストレイルハイブリッド|補機バッテリー適合表

T32系のエクストレイルハイブリッド(e-POWER)の補機バッテリーはすべてのモデルで欧州のEN規格バッテリーL3が新車搭載されています。
年式 | 車両型式 | エンジン型式 | 仕様 | バッテリー型式 | |
排気量 | 新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||
2015/5
~2020/9 (マイナーチェンジ前) |
DAA-HT32 |
MR20DD
2000cc |
2WD | L3 | ← |
2020/9
~2022/7 (マイナーチェンジ後) |
DAA-HT32 |
MR20DD
2000cc |
2WD | L3 | ← |
2015/5
~2020/9 (マイナーチェンジ前) |
DAA-NHT32 |
MR20DD
2000cc |
4WD | L3 | ← |
2020/9
~2022/7 (マイナーチェンジ後) |
DAA-NHT32 |
MR20DD
2000cc |
4WD | L3 | ← |
L3に適合|おすすめ互換バッテリー

L3とLN3は互換性があり、国産バッテリーメーカーや欧州の有名メーカーではLN3として製造、販売しています。
GSユアサ
おすすめ度★★★★★
■古河電池に並ぶ国産バッテリーメーカーの老舗メーカーで、トヨタのハイブリッドカーの補機バッテリーにもGSユアサ製のものが多く新車採用されている。この型番にある「ENJ」とはヨーロッパ規格のENに日本車に適合するJをあわせた「ENJ」で、トヨタ系ディーラーでも車検ですすめられることも多い。
VARTA(バルタ)
おすすめ度★★★★☆
■メスセデスベンツなどドイツ車で新車搭載されることも多い欧州では高いシェアを誇るバルタ。環境意識の高い欧州では大排気量車のアイドルストップ車も多く、いちはやくそれに対応してきたこともあり、欧州規格のアイドルストップバッテリーでは信頼性も高い。
エクストレイルハイブリッドのバッテリー交換方法
補機バッテリーの搭載場所

エクストレイルハイブリッド(e-POWER)の補機バッテリーはリアハッチを開けたラゲージルーム左側、スペアタイヤの前方にあります。
交換前に準備する道具など
作業用グローブなど
作業用のグローブや軍手を使用することが望ましいです。

重いバッテリーを持ち上げるので、できれば軍手よりもグリップ性の高いグローブの使用がおすすめです。100円ショップで購入できるニトリルのグローブが滑りにくく使いやすいです。
メモリーバックアップ用のツール
ボックスレンチセット
ラチェットハンドルやボックスレンチを個別に購入するよりもセット品を購入すると割安で購入できます。ふだんあまり使わない場合でも千円代で購入できるボックスレンチセットなら一回のバッテリー交換でもとが取れてしまいます。
バッテリーの交換手順
室内灯を消しておく
↓ ルームランプやラゲージルームの照明類を消しておかないとバックアップメモリーが飛んでしまうことがあるため作業前にすべて消灯しておきます。
バックアップメモリーをセットする
運転席あしもとにある外部診断機を接続するOBDカプラーにバックアップ電源を接続するやり方が簡単で確実です。
バックアップメモリーをセットする
運転席の足元にある外部診断機を接続するOBDカプラーにバックアップ電源を接続するやり方が簡単で確実です。
OBD端子の場所
↓ T32系エクストレイルのOBD端子の場所は運転席の足元にあるパネルの奥にあります。
↓ メモリーバックアップには専用のツールを使います。こちらもネットで安価に購入できます。
↓ このツールの場合はモバイルバッテリーを電源にします。スマートフォンが充電できるものなら使用できます。
↓ バックアップツールが接続し電源が接続できていることを確認しておきます。
補機バッテリー周辺のものを外す
ラゲージルームのアンダートレイなどを取り外しておき、補機バッテリーが取り出しやすくしておきます。
↑ 奥のパネルを外すには樹脂製のクリップを外していきます
↓ パネルを外すと中央にモーター駆動用のメインバッテリーの左側に補機バッテリーが見えます
バッテリーステーを外す
↓ 補機バッテリーはステーで固定されており2か所のナットを緩めると外すことができます
マイナス端子を外す
↓ マイナス端子を固定している10mmのナットを緩めて端子を外します
プラス端子を外す
↓ マイナス端子と同じ要領でプラス端子を固定している10mmのナットを緩め端子を外します
ガス抜きホースを抜いておく
↓ バッテリーに接続されているガス抜きホースを引き抜いておきます
バッテリーを交換する
L3バッテリーは20kg前後あるため、バッテリーに付属している取っ手を引き出してしっかりと持ち上げて取り外します。
バックアップ電源が接続されているのでプラス端子を車体に触れさせないように注意します。
万一、プラス端子を触れさせてしまうとバックアップツールの保護機能が働いて車体内でのショートは回避できますがバックアップは失敗してしまいます。
ガス抜きホースを接続する
ガス抜きホースを忘れないように接続します。各端子を接続したあとでも問題ありませんが、先に接続しておくと忘れずに作業できます。
プラス端子を接続する
取り外しと逆の手順でプラス端子を接続します
マイナス端子を接続する
マイナス端子を接続して固定します。
ステーを付けてバッテリーを固定する
バッテリーの位置を確認してステーで固定していきます。
ラゲージルームのトレイなどをもとに戻す
取り外しておいたアンダートレイなどをもとの手順で組み付けておきます。
バックアップメモリーを外す
バックアップツールを外しておきます
バッテリー交換後の確認など
ハイブリッドシステムを起動する
エンジンルームに工具を置き忘れていないかなど、最終確認を行い、問題なければエンジンを始動します
パワーウィンドウのオート機能などを確認する
パワーウィンドウが自動で開閉できる状態ならバックアップも成功しています。
できない場合はオート機能を学習させる必要があります。