C26型セレナハイブリッド|バッテリー適合表
排気量
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車両型式
年式 |
エンジン
型式 |
仕様
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充電制御車/IS/HV
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バッテリー型式 | |
新車搭載 | 寒冷地仕様 | |||||
2000 | DAA-HC26
2012/8月 |
MR20DD | ( 20X, 20G ) S-HYBRID | HV |
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← |
2000 | DAA-HFC26
2012/8月 |
MR20DD | ハイウェイスター S-HYBRID | HV |
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← |
C26|セレナハイブリッドのバッテリーの選び方
セレナとしては初のハイブリッドモデルとなったC26セレナハイブリッドですが、内容としてはアイドルストップ車に近く、高電圧のハイブリッドバッテリーも搭載されていません。
そのため、エンジンルームにある2つのバッテリー「K-42」と「S-95」がすべての電力源で、エンジン始動やオルタネーター一体型の補助モーターなどに電力を供給しています。
寿命は3年、交換は2個同時交換
この2つのバッテリーの寿命は平均で3年ほどとなっていて、必ず2個を同時に交換するよう指定されています。
どちらか一方が寿命を迎えただけでエンジン始動不能になるため、バッテリーは同時交換で性能も同じランクが望ましいです。
同じブランドのバッテリーがおすすめ
片方を高性能なバッテリーで、もう一方を低価格なものにしてしまうと、バッテリー寿命に大きな差が出てしまう可能性があります。
そのため、同時交換かつ、同じメーカー、ブランドのバッテリーを選ぶことが、結果的にはコスパがいいです。
たとえば、S-95をユアサのECO.Rにするなら、K-42も同じユアサのECO.Rにすることで、バッテリー寿命に大きな開きは出なくなります。
↑ セレナハイブリッドによく使用されているのがユアサのECO.R。日産ディーラーで車検時に勧められることも多い。
おすすめバッテリー
それぞれのブランドを統一しつつコスパ重視の低価格を選ぶのもいいですが、より高性能なバッテリーに交換することでバッテリーあがりのリスクを下げることができます。
K-42おすすめバッテリーランキングはこちら>
S-95おすすめバッテリーランキングはこちら>
セレナハイブリッド(C26)のバッテリー交換方法
バッテリーを交換する場合、ディーラーや整備工場にすべて依頼すると高額になってしまいますが、ネットで購入し、自分で交換またはBIYを利用するユーザーさんも多くなりました。
「BIY」でのバッテリー交換もおすすめ
セレナハイブリッドには2個のバッテリーが使用されており、交換は2個同時とされていますが、交換作業ではメモリバックアップのツールも必要になります。
そのうえ、かなり重いバッテリーを交換するために手前のエアクリーナーダクトを外したりと大変です。
作業後にはテスターを使用したリセット作業も必要で、この作業を行わないとバッテリーを交換していないと車が誤認識します。
持ち込み交換を受けてくれることも増えた
最近ではBIY (Buy It Yourself)といって、自分で購入してきたバッテリーを整備工場やディーラーで交換してもらうやり方も多くなりました。
バッテリー交換の費用を抑えつつ安全に交換作業をしたい場合は、無理をせずプロに交換作業だけを依頼するのもおすすめです。
交換作業は少し割増しになりますが、バッテリー本体の価格をかなり安くすることができるので、トータルでは安くすみます。
また、パナソニックのカオスなどの高性能バッテリーで交換したい場合でも、依頼する整備工場の商品ラインナップにカオスがないこともあり、自分で用意するしかない場合もあります。
ただし、予め整備工場にバッテリーの持ち込み交換作業を受けてくれるかどうかや、交換の料金がいくらになるのかを確認しておく必要があります。
交換手順
セレナハイブリッドには2個のバッテリーが搭載されていますが、交換は手前の小さなバッテリーを外し、そのまま奥にあるバッテリーも外していきます。
交換前に準備する道具など
10mmのレンチ
バッテリーを外すにはプラス端子とマイナス端子を固定しているナットを緩める必要があります。おすすめはコンビネーションレンチで、早回しと本締めの両方を一本の工具で行えます。
メモリーバックアップ用のツール
早回し工具があると便利
メガネレンチやコンビネーションレンチだけでもバッテリーを交換することはできますが、作業効率はあまりよくありません。
確実で素早い作業をするにはラチェットレンチなどを使用すると作業が楽になります。
ディープソケットもおすすめ
バックアップメモリーをセットする
↓ ルームランプを消しておかないとバックアップメモリーが飛んでしまうことがあります。
↓ メモリーバックアップをするためのツールを用意しておきます
↓ 運転席足元のサイドブレーキペダルの上に台形のカプラーが見えます
↓ OBDカプラーに接続するだけでバックアップができるので手軽で確実
バッテリーステーを外す
↓ バッテリーステーを固定している10mmのナットを緩めて行きます
↓ ディープソケットとラチェットがあると作業性が上がります
マイナス端子を外す
まずは小さい方のバッテリー(K-42)のマイナス端子を外します
↓続いて奥に見える大きなバッテリー(S-95)のマイナス端子も外しておきます。
プラス端子を外す
↓ つづいて大小両方のバッテリーのプラス端子を外しておきます
↓ 手前のバッテリーを外した状態
↑ ステーを固定するボルトは自立するようになっています。
↓ 手前のバッテリーが外れたら次は奥にあるS-95の大きなバッテリーも同様に外していきます。
↑ 少し見えにくいですが黒いメカニックグローブをプラス端子にかぶせてショートを防止しています。
バッテリーを交換する
↓ 画像は別の車種のものですが、バッテリーは重いのでしっかりと両手で持って真上に引き上げるようにして取り外します。
↑ このとき、メモリーバックアップが接続されているのでプラス端子を車体に触れさせないように注意します。
プラス端子を触れさせてしまうとバックアップツールの保護機能が働いて車体内でのショートは回避できますがバックアップは失敗してしまいます。
プラス端子を接続する
取り外しと逆の手順でまずは奥の大きなバッテリーのプラス端子を接続します
マイナス端子を接続する
マイナス端子を接続して固定します。
ステーを付けてバッテリーを固定する
バッテリーの位置を確認してステーで固定していきます。
バックアップメモリーを外す
バックアップツールを外しておきます
バッテリー交換後の確認など
エンジンを始動する
エンジンルームのバッテリー周辺の接続などを確認し、工具の置き忘れなどがないか確認のうえでエンジンを始動します。
パワーウィンドウのオート機能などを確認する
パワーウィンドウが自動で開閉できる状態ならバックアップも成功しています。
できない場合はオート機能を学習させる必要があります。
リセット作業
バッテリーを交換した際には「バッテリー放電流積算クリア」という作業をオフボードテスターで行う必要がありますが、整備工場に依頼することもできます。