ダイハツ・ミライース(LA300S,LA310S)とトヨタのピクシスエポック(LA300A,LA310A)、スバルのプレオプラス(LA300F,LA310F)は同じ車であるため、バッテリーの交換を行ったあとではECUのリセットとパワーウィンドウのリセット作業をする必要があります。
バッテリー交換後にECUをリセットする理由
ミライース、ピクシスエポックの初代モデル(以下 LA300)では、エンジン始動時や走行時でのバッテリー電圧をコンピューターが監視しています。
バッテリー電圧が一定の水準を下回ってしまうとアイドルストップ機能を停止ます。
そのため、エコアイドルのランプがオレンジ色になってアイドルストップしなくなった場合、バッテリーを交換した場合はECUのリセットを行う必要があります。
ECUのリセット方法
エコアイドルの警告灯が点滅してからバッテリー交換を行った場合
「ECU-B」の「BACK UP」ヒューズを抜き、1分以上経過してからもとにもどします。
↓ 助手席グローブボックスの奥にあるヒューズボックスの「ECU-B」と表記されているヒューズを抜きます。
↓ エンジンルームのバッテリーの左隣りにあるヒューズボックスの「BACK UP」と表記されたヒューズを抜きます
「レーザー停止14E」の表示が出た場合
1.ブレーキを踏みながらイグニッションキーを回しエンジンを始動させます。
2. ハンドルを左右どちらかの方向へ 10°以上回してから直進位置に戻します。
3. D レンジにし、メーターで10km/h まで加速します。
4. ブレーキを踏んで一旦停止します。
バッテリー交換でメモリバックアップを行う必要性
ECUが初期化され、パワーウィンドウのオート機能のリセットも行うのであれば、メモリバックアップは必要ないと判断しがちです。
バックアップを行わなかった場合、カーナビなどカーオディオもメモリー電源が供給されず時計なども初期化されます。
なかにはカーナビのハードディスクに不具合が発生することもあるため、ECUのヒューズだけ抜いて限定的にリセットを行うことをおすすめします。
ECUをリセットするとパワーウィンドウのリセットも必要
↓ 運転席のパワーウィンドウスイッチを操作してリセットを行います
挟み込み防止機能がついているため、ガラスの全閉と全開の位置を再設定する必要があります。
キーをオン、またはエンジンを始動させて運転席のスイッチを下げる操作をし、ガラスが全開になった状態で2秒以上スイッチを押したままにします。
つづいて、ガラスを上げる方にスイッチを操作し、ガラスが全閉になった状態で2秒以上スイッチを引き上げたままで保持します。
リセットが成功したらオート機能が使用できるようになります。
うまくいかなかった場合は再度同じ操作を行います。